CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
意識の進化的起源: カンブリア爆発で心は生まれた
意識の進化的起源: カンブリア爆発で心は生まれた (JUGEMレビュー »)
トッド・E. ファインバーグ,ジョン・M. マラット
RECOMMEND
ティク・ナット・ハンの般若心経
ティク・ナット・ハンの般若心経 (JUGEMレビュー »)
ティク・ナット・ハン,Thich Nhat Hanh
MOBILE
qrcode
<< 二条城台所、御清所(重文建物)での催し | main | 世界を読み解く「宗教」入門:レビュー >>
熊谷晋一郎先生の講義を聴く
0

    JUGEMテーマ:科学

     

    熊谷晋一郎先生は自身が脳性小児麻痺で、東大医学部を出て、小児科医として活動され、現在東大先端科学技術研究センターの准教授である。大学で講義をされると言うことで、これまでもNHKの深夜番組などでお話は伺ったことがあったが、講義を直接拝聴する機会を得た。「発達障がいの当事者研究ってなんだろう?」というタイトルで、ご自身の経験もあるが脳性小児麻痺をつらいリハビリを続けると言った医学的アプローチで解決不可能なものがあり、こういった障がいに対するとらえ方には医学モデル(この場合障害をimpairmentととらえる)、と社会モデル(disabilityととらえる)があり、医学的モデルでは障害はその人の内部にある。一方社会モデルではその人と環境の間にあり、このモデルからでて来るアプローチはbarrier freeなどの間にあるものを改善することにより、disabilityを減らすことを目指す。社会モデルは医学を否定するものではないが、患者さん(医学モデルのニュアンスがあって問題かも知れないが)の可変性の限界を考慮し、環境と個人のbest mixをめざす。この考えを自閉症スペクトラム(ASD)にも適応していこうというのが熊谷氏の行っていることで、当事者研究というアプローチだ。これはOchs and Solomonらによる人類学的アプローチ(https://anthrosource.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/j.1548-1352.2009.01082.x)により、ASDのフィールドワークが行われ、かっての人類学的なアプローチにおいて、他文化を西欧的な文化で理解しようとしたことと同じようなことがASDに対して行われているのではないかと指摘されたと云った背景もある。ASDの患者さんからそのエピソードを書いてもらっていくと、患者さんが求めていることと(アレルギー、意図しない体の動き、胃腸の不調、感覚の過敏などを苦痛としている)、周りが求めていること(こちらは社会性を求める)にずれがある。患者さん同士がコミュニケートする機会があるとそれまで自分の経験を肯定的にとらえられなかったための、自伝的な記憶の首尾一貫感覚を取り戻すことができ、こう言ったプロセスがコミュニケート自体にも重要なのではないかと考えているようだ。最近では論文の査読にも患者さんの参加を要求する傾向もNature,Lancet等でも出てきているそうで、そういった点でも大いに参考になった。

    | ブレイン | 17:34 | comments(0) | - |
    コメント
    コメントする